チームBTB福島レポート         2012.7.26

福島県漁協女性部連絡協議会 健康運動サロン
『心と身体のメンテナンス』レポート

 

~福島県の浜の母ちゃんたちは凄い!~

 

                                     チームBTB 北井

 

 今回ご依頼を受けた福島県漁協女性部連絡協議会(漁協女性連)は、福島県沿岸にある14の漁協女性部に所属する浜のお母さんが集う団体です。


 ある日、福島県漁協女性部連絡協議会 事務局 遠藤紀子さんからBTBのHPへお問い合わせのメールがありました。

「仮設住宅で心と体のサポートをしている記事を読んで・・」


 震災後、漁協女性連は活動を休止されていました。1年以上を経て、福島県郡山市にて通常総会を開催するにあたり、みなさんにゆっくり休んでいただき、久々に会った仲間たちと団欒していただきたい。

そこで「心と体をサポートするBTB」へ仮設住宅でも出来るストレッチや健康体操などをみなさんに紹介してほしいというご依頼でした。

 

 平成23年3月11日の東日本大震災から1年4ヶ月が経過し、多くの変化の中にも人々の生活はどこか落ち着きを見せてきたようです。

しかしながら、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響は未だ色濃く、本県漁業も平成23年3月15日以降自主休漁を実施し、一年以上経過した現在も休漁状態が継続中にあるようです。


 県内沿岸部では人的被害のほか社会・生活インフラも壊滅的な被害を受けており、また放射能汚染により長期避難を余儀なくされるなど、各支部での活動を含め、漁協女性連も事業推進活動が困難となり活動休止とする措置を取らざるを得ないという状況です。


 しかし長期的避難や仮設住宅での暮らし、操業自粛という苦しい状況にありながらも、漁協女性連として出来ること、共に助け合いこの苦境を乗り越えていくためには何が必要かを考え、活動休止とする中で拡大部長会や座談会を開催し、部員同士のコミュニケーション、心のケア、癒しの時間を共有することで絆と繋がりを深められています。


 遅々として進まない環境整備にあって、避難生活や仮設住宅での暮らしが続くことでのストレス、悩みや不安の解消もまだ相当の時間が必要と思われます。

 

      

       第54回福島県漁協女性部連絡協議会 通常総会 
       研修 10:00~12:00

 

       ○ 第一部  「笑う門には福来る」そして「いつも心に太陽を」
              カガちゃん、チエちゃんHAPPY TALKステージ


       ○ 第二部    心と体を元気にする「健康運動サロン」
              チームBTB  北井香織

 

 

2012.7.26 早朝 チームBTBの代表として、大阪から福島へ向かいました。

 

フィットネス指導歴25年、そしてメンタルパワーパートナーで心を学んでいる私、

この強みを生かし、『心と体のメンテナンス』と題しまして、3つのポイント

 

「身体をほぐし心もほぐす」

「自分の体とお話をしながら体操をする」

「仮説住宅でもできる体操」

 

で、体操を実施しました。

 

笑顔が素敵な福島県漁協女性部連絡協議会 事務局 遠藤紀子さん
笑顔が素敵な福島県漁協女性部連絡協議会 事務局 遠藤紀子さん

 

 

10:20     会場『ホテル華の湯』到着 

        参加者 浜のお母さん 約60名 
   
11:00~    健康体操
  12:00  
        テーマ『心と体のメンテナンス』

 

        ・チームBTBの紹介
        ・北井香織の紹介

■確認
 ・2人組になってもらい五感を使ったゲームで頭と心を柔らかく
 ・体操をする前の体の調子や状態を確認

 

■体操する際のポイント
 ・自分の体とお話をしながら行う
 ・出来ないことではなく出来ることに目を向けて行う
 ・心地よく行う

 

■内容
 ①足首回し 膝と股関節ゆすり
 ②腰の体操
 ③骨盤歩き
 ④その場歩き 腕振り 全身の捻じり
 ⑤呼吸

 


■確認
 ・体操をし終えての体の状態を確認
 ・体がスッキリホッコリすることで気分も替わっていることに気づく

 

■事務局 遠藤さんからの感想


  『最初のゲームでのみんなの笑顔。最初は何をするのか不安だった人もいると思うけど、

  あれでだいぶみんなの緊張もほぐれたと思います。』
  『その後の各体操も、無理なくできるものだったし、みんながそれぞれに自分の身体と

  向き合いながら、そして周りの人と顔を見合わせて笑いながらやっているのがすごく

  印象的でした。』
  『自分の体に問いかける・・・自分の体を元の状態に戻す・・・呼吸を感じる・・・
  一番近いはずの自分の体だけど、意外と感じられていなかった部分なのかと思います。』

 

■私がとても印象に残ったこと


  皆さんが真剣に動いてくださったことと、
  大きな声で「ハッハッハッ」と笑いが絶えなかったこと。

 

 

12:00    昼食 

 

12:45      いわき市に向けて送迎バス出発
         帰りのバス13:00出発予定が、皆さん早く家に戻りたいということで15分早く出発  
         私もホテルの従業員さんと一緒に皆さんをお見送り


       帰りのバスの中でも、
       『みんなで足首回しやって痩せっぺ!』
       『明日から腕振って散歩しよう!』
       『お父さんと骨盤歩きすっかな!』

       とか色んな声が上がっていたそうです。

   

 

私は出発時間13:45予定していたため、ホテルのお風呂を利用させていただきました。
ホテル最上階にある“展望ひのき癒しの湯”では、7種類のお湯を楽しむことができました。

 

大変お世話になりました 
安藤弘道 支配人

最寄駅「磐梯熱海」まで車で送っていただきました。

 

『ホテル華の湯』 

 

■事務局 遠藤さんより


『福島の復興、漁業の復興にはまだまだ時間が掛かります。

漁業(水産業)自体、燃油価格の高騰、後継者不足、高齢化など、取り巻く環境が

厳しいのが現状です。 
見ての通り、本県漁協女性部もだいぶ高齢化していますし、休漁状態が長く続けば

辞めてしまう漁業者の方も多くなると思いうます。
でも、やっぱりどんな苦境にあっても母ちゃんが元気なら何とかなる気がします!
震災後みんなが口を揃えて言います。やっぱり強いのは女性だと。
津波で家も船も仕事も無くなって肩を落とす父ちゃんの隣で、落ち込んでてもしょう

がないって毎日を支える母ちゃんはやっぱり凄いと思います!
浜の母ちゃんは明るく元気だから、きっといつかまた浜に戻って大きな声でみんなが

笑っていると思います。

 

今日はみんなにたくさんの笑顔をありがとうございました。また機会があれば是非

お願いしたいと思います。
その時は、浜の母ちゃん達の元気な顔を見に来てください。
今日はみんなにたくさんの笑顔をありがとうございました。』

 

 

 

 

私達チームBTBは これからもフィットネスを通して
命の大切さを伝えていきます。
大切なのは、永続的な支援。
どうぞ、ご協力お願いいたします。